こんにちは。2019年5月に丹沢主脈縦走を日帰りをしました。その山行記事の後編です。前編にも記載しましたが、ロングコースかつ圧倒的な強い日差しで熱者病への恐怖との戦いでした。後編は、丹沢山から蛭ヶ岳へ向かう稜線と姫次からの林の中の歩きが中心となります。
前編はこちらをご覧ください。
1.今回のコース
今回のコースは、以下の通り。この記事で取り扱うのは下線部です。丹沢・・・いや神奈川県最高峰の蛭ヶ岳を抜け一気に焼山登山口バス停まで駆け抜けました。本記事では下線部を取り扱っています。
小田急 渋沢駅 ⇒ 大倉 ⇒ 花立山荘 ⇒ 塔ノ岳 ⇒ 丹沢山 ⇒ 蛭が岳 ⇒ 姫次 ⇒ 焼山 ⇒ 焼山登山口バス停
コース総距離・累積標高
コース総距離:24.6Km
累積標高登り:2625m
累積標高下り:2655m
コースタイム
自己記録:7時間54分
標準コースタイム:11時間
2.蛭ヶ岳への稜線(鬼が岩)
丹沢山でカレーライスと三ツ矢サイダーでカロリーを補給し元気回復したので蛭ヶ岳へ向かいます。丹沢と蛭ヶ岳間は3キロくら。
丹沢山から蛭ヶ岳へ向かうまず100Mくらい標高を下げられます。それも急降下。丹沢山より蛭ヶ岳の方が高いのになぜこんなに標高を下げるのか。そして下がったと思ったら急勾配を100Mくらい登らされます。いじめか!!ってくらいきついですが、三ツ矢サイダーの力で乗り切ります。

この頑張りどころを登りきると緩い稜線歩きとなります。眺めは良いです。これがあるから縦走は止めれません。


稜線を歩き続けると丹沢の中でも難所と呼ばれる鬼が岩周辺に出ます。丹沢山と蛭ヶ岳の間は2か所鎖場がありますが、写真の通り両方とも痩せ尾根かつ急斜面です。ゆっくり歩けば問題ありませんが、転んで尾根が落ちるるとまずいので慎重に進みます。個人的にはトレッキングポールがあるなら鎖頼らず歩いた方が安全な気がしました。


鬼ヶ岩を超えてしばらく歩くと急な上り坂があり蛭ヶ岳へつきます。最初は休憩なしで蛭ヶ岳へ直行しようと考えていましたが、鬼が岩を超えたあたりから異常なのどの渇きと暑さにやられだしました。最後の登りで頑張ればいけるが・・・なんか不安だったので唯一の木の下で休憩しました。初夏の13時頃は日差しが強すぎる。水を飲んで、蛭対策でもってきたら塩をなめました。

少しエネルギー回復してエイヤッと最後の登りをこなして、蛭ヶ岳です。神奈川県最高峰に到着しました。いやー疲れた。
3.蛭ヶ岳山頂
蛭ヶ岳の山頂では名物のヒルカレーの旗がお出迎え。さっきカレーを食べたばかりなので今回はお預け。名前だけみるとヒル入りカレーみたいです。

山小屋で水とコーラを購入。ポカリ、三ツ矢サイダー、コーラと糖分取りすぎなのでコーラは半分だけで我慢。疲れすぎて山小屋の写真を撮り忘れましたが、山小屋内は結構にぎわっていました。山頂中心部へ行きます。

蛭ヶ岳の山頂の景色は最高です。富士山がばっちり見えます。

反対側は関東平野と宮ケ瀬湖もみえました。
そして歩いてきた稜線を眺めます。一番奥が塔ノ岳です。我ながらよくここまで来たと思います。

山頂で眺めを楽しみながら一休して、ふと時計を観たら13時30分・・・焼山のバス出発まであと3時間です。(バスは16時38分出発)地図を見るとバス停までのコースタイムは5時間以上あるぞ。。。焦ります。姫次へ向かいます。
4.姫次へ
蛭ヶ岳山頂から姫次ぐを目指します。最初は、階段地獄・・・階段、階段、階段で標高をグッと下げます。階段はしっかりしていますが、ところどころ斜めになっていたりしています。


途中で原小屋後にでます。昔は山小屋があったそうですが、見る影もありません。この小屋を超えて茂みっぽい階段を登ると姫次です。変な名前の山ですが、甲斐武田家の家臣の流れ着きこの山で自害したので名前の由来だそう。


山頂からも蛭ヶ岳を見ることができます。山頂は最初誰もいませんでしたが、途中で沢登あけの方がやってきました。カラナビなどなど装備がすごかった。



ここでゆっくりしたかったが、時間がない・・・ゴールへ向けて動き出します。
5.終点: 焼山登山口へ
姫次まできたらもう登りはありません。ただただ坂を下ります。道は林の中で眺望はほとんどなし。バス停へ向けて無心で脚を進めるしかない。それでも途中には山ツツジが綺麗な箇所がありました。


途中には黍殻山避難小屋があります。野球のできそうなくらい広い広場の住みあります。中は綺麗みたいですが、こんなところで使う人はいるのだろうか?と思いながらスルー。この辺りからはずっと走っていました。とりあえずダッシュ。
最後のピーク焼山を越えました。この後もひたすらダッシュ。焼山は標高1000Mくらいで、バス亭は標高が200Mくらいです。いっきに800メートルも標高を下げます。ゆっくり降りたいが時間がないので走り続けます。林のじめじめした雰囲気な急斜面を降ります。






最後に丹沢主脈縦走は一日で可能ですが、やるなら秋と春を勧めます。夏は本当にきつい。さらに焼山から大倉に抜けるのがお勧めです。大倉は20時くらいまでバスがあるためです。焼山登山口はバスが少ないし、駅にでるまで乗り継ぎが必要で、時間かかったり大変です。
皆さんも体力に自信があれば日帰りで、ゆっくりが良ければ一泊二日で縦走してみてください。林、稜線、鎖場と道は変化に富み、眺めも最高で申し分ない山行ができます!!
了