先日記事にした通り2019年ゴールデンウイークに1泊2日で那須岳へ行きました。この際の宿泊先は、那須岳の奥地にある三斗小屋温泉 煙草屋旅館としました。煙草屋旅館は山奥のまさに秘湯という感じでとても良い温泉でしたので,ご紹介したいと思っています。
なお、三斗小屋温泉につくまでの登山については,以下の記事を参照ください。
1.三斗小屋温泉とは?
三斗小屋温泉は、栃木県那須郡にある秘湯です。那須岳の山中にあり、登山口から最短で2時間歩かないと到着できない場所にあります。標高は1400メートル地点です。朝日岳のふともにあります。なお、山奥過ぎて携帯電話の電波は入りません。(残念)
現在は、煙草屋旅館と大黒屋の2件の旅館が営業しています。私は、煙草屋旅館にしか宿泊したことありませんが、調べたところによると2つの旅館には以下の違いがあるそうです。
大黒屋:旅館感が強い。食事が部屋で食べれる。 浴衣有り。
煙草屋:山小屋感が強い。温泉は露天風呂があり景観抜群。
後述しますが、ほんとうに煙草屋旅館は露天風呂が素晴らしい温泉でした。
ちなみに三斗小屋温泉は、元々は現在の場所より標高の低いところにあったのが移転してきて、現在の場所にあります。登山地図を見ると三斗小屋温泉跡という場所が見つかります。
2.アクセス
三斗小屋温泉の最寄りは、JRの黒磯駅か那須塩原駅です。そこから那須岳ロープウェイ駅までバスで向かいます。(1時間程度・1400円)
そこからは登山道に入ります。ルートは複数ありますが、最短は”峠の茶屋跡”まで50分程度あるき、そこから1時間くらい歩くコースです。アップダウンも少なく道も整備されているので非常に歩きやすいコースなのでお勧めです。
あとは朝日岳へ向かい熊見曽根を下るコースもありますが、途中に岩やがけもあるので登山経験者向けコースとなります。かわりに温泉の源泉が見える得点があります。
3.煙草屋旅館の概要
煙草屋温泉は、露天風呂を売りにしている旅館です。本当に非常に素晴らしい露天風呂を持っています。(何度でも言います)温泉は後述するにしてここでは概要を。
煙草屋旅館は、本館と別館の二つの棟に分かれています。本館にお風呂、食事エリア、トイレ、洗面台、客室があります。別館は読書部屋と客室があります。
山の中にありますが、ここが旅館でどこが山小屋と違うかというと、煙草屋旅館は基本的に1グループに1部屋の個室が提供されます。通常の山小屋だと大部屋に押し込まれますが、ここが山小屋と異なる点です。他はほとんど山小屋です。
部屋や障子と襖で区切られている部屋なので、隣の部屋の声は筒抜けなので温泉旅館のような部屋は期待しないでください。部屋にあるのはテーブル、座布団、布団のみです。テレビ・冷蔵庫なんて文明の利器はありません。
ですが、居心地は良いです。写真の通り、いかにもな秘境にあり、晴れてる日は軒先でぼーっとしてるだけで心が癒されます。
なお、煙草屋旅館はテント場もありますが、張れる数が少ないので予約が必要です。
4.煙草屋旅館の食事
煙草屋旅館のまず夕食です。豚の生姜焼きと鮎の甘露煮がメインです。登山後ということもあり、ご飯がガツガツ進みます。ご飯はお櫃でてきておかわりし放題です。これは嬉しい。山奥でこれだけしっかりご飯食べれれば満足です。山小屋なんてすごいところは”おでん”と白飯だけなんてケースもあります。
こちらは朝食です。朝食はソーセージと温泉卵です。朝から登山に備えてしっかりご飯を食べれます。朝食ももちろんご飯はおかわりし放題。うれしい。ちなみに朝ごはんはお弁当に変更もお願いできるそうです。
煙草屋旅館の温泉は、混浴露天風呂1つ。混浴内風呂1つ。女性専用内風呂1つです。混浴露天風呂の15:00~17:00と混浴内風呂の17:00~19:00は女性専用時間となっています。この時間内は女性も安心して入浴できます。
まず混浴内風呂ですが、基本的に蛇口の洗い場やシャワーはありません。湯船から桶でお湯を救いザブッと被ります。そして湯船に入るのみです。木製の湯船は二つに分かれており、少し熱い方と普通くらいの方に分かれています。水深は少し深めです。窓は広く昼間に入ると明るい日差しが入ってきて気持ちよいです。
混浴露天風呂は、大きな石造りの露天風呂となっています。脱衣所はちゃんと屋根と壁があります。露天風呂からは夕日を眺めることができます。(朝日は山の反対側のためみれません。)正面には会津方面へ延びる尾根が見れて素晴らしいです。また夜は星空がすごいです。本当にすごいです。びっくりします。箱根やそこからの日ではありません。こんなに星はあるのかというくらい見ることができます。更に山の中の温泉につき、気温はやや低めなので半身浴をしていればいくらでも入っていられるくらいの温度なのがすばらしいです。
了